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【ぴあ×オフィシャルパートナー】#2 株式会社リンクステーション(前編)

「地方の地域貢献のひとつとして、スポーツというチャネルは必要」

株式会社リンクステーション ファンクラブ推進部/社長室 坂本知英さん

2021.04.16

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「ぴあスポーツビジネスプログラム」(以下PSB)は、株式会社リンクステーションとオフィシャルパートナー契約を締結。スポーツビジネスにおける人財強化を目的として、今後のPSBの取り組みの中で、スポーツビジネスにおけるファンクラブ運営やカスタマーサポートに関する講義の共同開発や、受講生への実践機会の提供など年間を通してプログラムの構築を共に進めていきます。

ぴあとはリンクステーション創業時より、チケット自社販売システム「ぴあGettii」をはじめ、チケット登録業務のソリューション連携、ファンクラブ事業、人材の投入、また昨年からは動画配信をはじめとしたサポートセンター事業などに共に取り組んでいます。

――リンクステーションについて教えてください。
当社は青森県青森市に本社を構えており、チケットを自社販売できるシステム「Gettii(ゲッティ)」の開発を中心に手掛けているIT企業となります。現在19期目を迎えたところですが、第15期あたりからシステムに限らずチケットにまつわる事業の強化も推進しており、社員数も100名を超える規模となりました。

――坂本さんの業務内容を教えてください。
2015年に入社しましたので、在籍としては7年目に入ったところです。現在、ファンクラブ推進部の部長をやらせていただいていますが、社長室と兼任ですので、会社全体の新規事業に関わることが多いです。ファンクラブ事業は前職でも経験していたこともあり、当社で新規に立ち上げた2018年時点から携わっています。

ファンクラブの運営内容は多岐に渡り、お相手の企業さんによって業務内容はさまざまですが、基本的には“お客様とのコミュニケーションの窓口”ですので、エンドユーザーにまつわるすべて、となります。例えば創業時からお付き合いのあるサッカーJ2の大宮アルディージャさんには弊社社員が常駐しており、ファンクラブ運営に関する業務はすべて弊社でやっていますし、別の企業さんですと、その企業の方と連携しながら半々で業務を担ったり。企業さんだけではカバーできない業務はもちろんですが、弊社が持つエンドユーザーのデータや知見を活かして、効率をよくしたり、クオリティをあげたり、満足度向上も含めてよりよいサービスの提供を目指しています。

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――なぜリンクステーションに入社されたのですか。
私自身、高校までは青森におりましたが、幼少のころからエンタテインメント業界での仕事を希望していたこともあり、進学を機に15年ほど東京で働いていました。その後、東日本大震災などをきっかけにUターンを考え、できればエンタメに関わる仕事を続けたいと思い転職活動をしていたのですが、青森でエンタメに特化している会社はなかなかありませんでした。そこで、ぴあさん、セブン‐イレブン・ジャパンさん、ホリプロさんという株主が入ってるリンクステーションに魅力を感じ、応募してみたら、あっさり入社させてもらえたので(笑)、深い縁があったんだろうなと思っています。

入社して実際にエンタメに関わる仕事ができたかどうかで言うと、『作った』、という感じです(笑)。弊社は、ずっと地方で暮らしてきたという社員が9割以上ですので、首都圏の感覚やエンタメ業界のスピード感などはわからない人が多く、その体制づくり、そもそもの価値観の育成から、着手しました。

丸6年経ってみると、インターネットの普及や交通の整備により、地方でも首都圏と遜色なく運用ができるということを、自身が目の当たりにしたな、という感じです。むしろ「地方でもエンタメ仕事がちゃーんとできるんだぜ!」いうことを、証明してやろうじゃないか、という気持ちもどこかに潜めて日々の業務を進めています。

加えて昨年からのコロナ禍により、首都圏や現場にいなくても業務に支障はない、「会ったことがない人でもお仕事できちゃう」という点がさらに認識されたように思います。実際、これだけたくさんのお仕事をさせていただいているぴあさんの方々にも、ほとんどの方にはいまだ実際にはお目にかかったことがないんですよね。

――リンクステーションではどのようなスポーツビジネスを手掛けていますか?
先ほどお話しました『Gettii』をこれまで数多くのスポーツクラブに導入していただいている実績があります。中でも大宮アルディージャさんにおいては創業時よりご愛用いただいており、スポーツクラブが求める<チケットシステム>というものを20年近く間近に見てきました。キャッシュレス決済などを独自に導入されるなど、世の流れに沿って一緒に成長できる関係性を持たせていただいています。

ソリューション事例としましては、J1の川崎フロンターレさん、ベガルタ仙台さん、J2のモンテディオ山形さんのお仕事をやらせていただいていたり、ほかにも、大相撲、ラグビー、バスケットなどにも関わらせていただいています。なかなかここまでジャンルを超えたソリューションを提供できる企業さんって、ほかにはないのではないかと思うんですよね。自画自賛です(笑)。

また、青森で一番大きいホール「リンクステーションホール青森」のネーミングライツを取得しているのですが、こちらを続けている目的は、ネーミングライツ取得を通じて文化・スポーツ振興と地域貢献をすることです。地方は特に地域のスポーツから文化を発信していこうという感覚が身近にあります。地域貢献のひとつとして、スポーツというチャネルは必要ですし、実際それが根付いてることも感じています。

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――エンタメ業界にいた坂本さんからご覧になって、スポーツとエンタテインメントの違いは?
すごく感じているのが、スポーツは“参加型”であり、お客様のライフスタイルや生活にとても長いスパンでかかわるものだな、というところです。生活が見えるというか、ご家族で応援に来てくださることがライフワークとなっていらっしゃる方が多く、その瞬間的な感動や興奮が醍醐味である部分は音楽コンテンツなどとは違うなと痛感しました。「転勤になるから試合が観られなくなる」「進学で息子がいなくなっちゃうから入会種別を変えたい」というお話や、10年以上会員だった方で、試合を観に行くのを楽しみにしてた旦那さまがお亡くなりになったため「試合に行けなくなりました」とわざわざ御報告と御礼の連絡をくださる方もおられて、思わずもらい泣きしたこともあります。ですので対応する側としても、「お客様の背景というものを考慮していくべきなんだな!」と思い、日々指導しています。

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PROFILE
坂本知英
株式会社リンクステーション ファンクラブ推進部/社長室

スポーツ経験、ほぼなし。
5歳年上の兄により、80年代のプロ野球(主に巨人)、プロレス(長州力全盛期)、NBA(マイケル・ジョーダン全盛期)だけは妙に詳しいという偏ったスポーツ知識を武器に、スポーツビジネスを元気にするために日々邁進中。

株式会社リンクステーション公式サイト
株式会社リンクステーション公式Twitter

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